今日の行程はランタン村を出発。世界一美しいランタン谷を更に遡り、標高3800mにある天空の花園キャンジンゴンパへ。
 
家畜と一緒に起きる
 
6時前、ゾッキョ(高地牛)の鳴き声で目が覚めた。続いてキッチンボーイが 『おはようございます』といいながら各部屋を回り、熱い紅茶を運んでいる。
外は朝から霧雨が降っている。ランタン谷も雲に覆われているが、風に乗って早く流れていく。
熱いお湯が洗面器に運ばれてきた。洗面器を中庭に運び、洗面です。目の前の畑には、キャベツや菜っ葉、にんじんがいっぱい育っていた。向こうに見える畑には紫色の花をつけたジャガイモ。毎日、参加者のために朝早くからお茶をはじめとした食事の準備をしてくれるスタッフに感謝。

用意が出来てから、昨晩夕食を食べたダイニングへ。ストーブには火はついていなかったが、寒くなかった。ストーブの上のロープに吊るして干してあった雨具も、すっかり乾いていた。今日もその雨具を使用してキャンジンゴンパを目指す。

 
朝食
 
7時、朝食がテーブルの上に用意された。熱いヌードルスープ(日本のラーメンに近いもの)の中にお餅を入れたもの。要望でチベタンブレッド(小麦を練ったものを薄く丸状にし、油で揚げたパン)と、スクランブルエッグ、ポテトサラダ。
チベッタンブレッドは、チベットの食べ物かというと、そうでもない。日本人ガイドが『ネパールのみの食べ物です。』好みでジャムをつけたり、蜂蜜をつけたりして美味しく頂いた。

食事も終わり、水筒にお湯を入れてもらっていると、ポーターたちが隊列を組んで出発していった。少しずつ食料が減っているので、ポーターの荷物も小さくなっている。

 
キャンジンゴンパへ出発
 
8時過ぎ出発。
ロッジを出発するとすぐに、長さ30mほどのマニ石(お経の書いた石板)が垣根のように積まれたメンダンを通った。ここに暮らすタマン族が長い年月をかけて築いてきたものらし。
 
 
よく見ると、表面は緑色の苔に覆われているが、それを手で拭き取ると、チベット文字でオムマニペメフムと書いてある。先頭のマニ石には仏陀の絵が彫られていた。どのくらい古いものか分からないが、ここに暮らす人々の心にチベット経が深く根付いていることが想像でる。
 
 
ランタン村の中心集落に入り、街道に沿って2階建ての石造りの家が立ち並んでいた。どの家にも石を敷き詰めて造った前庭があり、石を積んで垣根を築いている。 垣根の上にはマキが積まれ乾燥させていた。

 
家の前で老婆が小麦を脱穀していた。気の遠くなるような手作業でびっくり。
村を抜けると大きな緑あふれる草地が広がり、ヤク『高地牛』 ゾッキョが草をはんで気持ちよさそうに歩いていた。牧歌的な風景を見ながら氷河のモレーンで出来た段丘に上がり、かつて氷河がここまで来ていた跡だった。
段丘の高さは50m以上あるかと思う。登りきると再びメンダン(マニ石で作られた垣根)がずっと続いていた。メンダン左側を通りながら谷の奥を目指していく。
マニ石の根元にも小さい花が沢山咲いていた。少しだったがアネモネの花も咲いていた。黄色や青、白、赤、ピンク、オレンジの色と草の緑が、私達のトレッキングをより愉しませてくれた。
 
 
やがてムンドゥの村の前を通った。この村にも電気が来ているようだった。集落周辺にはカルカ(放牧地)が沢山あり、小麦の植えてあるカルカとジャガイモが植えてあるカルカがあった。ジャガイモのカルカは紫色で染まり、とっても綺麗。ここで写真を一枚。
 
 
更に進むとシンダムという集落。このあたりではピンク色の花をつけたタデ科のビストルタ(トラノオ)が大群落をなしていた。何処を見てもこの花で地面がピンクに染まっていた。
また向こうのカルカは真っ白な花をつけたアネモネが咲き乱れているのが見えた。早速その中へ行き記念撮影。
 
 
ピンク色のトラノオで彩られた絨毯を歩きながらキャンジンゴンパを目指した。エーデルワイスも咲き、その横で黄色いスミレが群落を作っていた。
川よりの道に変わった。川辺に沿って黄色いサクラソウが咲き、40cmほどの背丈で見事な大群落を作っていた。
 
後ろを振り返ると2mほどの背丈に成長したイエローポピーを見つけた。その横にも、そして後ろにも。イエローポピーは向こうの岩の傍にも咲いていた。およそ15株のポピーが、私達のいる所から見えた。
 
キャンジンゴンパ到着
 
大きな岩が沢山転がっている場所をくぐり抜けながら行くと、キャンジンゴンパに着いた。
 
 
 10数件のロッジがあり、一番上の場所にゴンパ(お寺)とチーズファクトリー。
ここはランタン村の人だけがロッジを建てることが許される入り相権の土地。
昔は数軒のロッジしかなかったそうなのだが・・・。
 
 
私達がキャンジンゴンパに着いたのを知ったキッチンボーイが走って温かいオレンジジュースを持ってきてくれた。高台から見る村の全貌と目の前に立ちはだかる丘(4200m)を見ながら温かいジュースをいただいた。
今まで曇っていたヒマラヤの峰々も、少し顔を出し始めてきました。真っ白い雪を被った頂上が神々しく輝いています。
 
ランタンリルン(7100m)の頂も見え、その瞬間ランタン谷に響きわたる轟く雪崩の音にびっくりした。 

ゴンパ(お寺)で開催されているお祭りを見に、ランタン谷で暮らす殆どのネパール人がこのキャンジンゴンパへ集まっているようだった。
ランタン村の人たちがゴンパ周辺で簡易なテントを設営しています。ロッジの中にも沢山のネパール人が集まっています。キッチンボーイの後について、宿泊予定のロッジに向いました。 

11時45分ロッジに入った。ストーブがあったが、火が入っていなかった。早速雨具を干して、それから服を着替えた。ポーターも私たちよりも早く着いていて、ゆっくりとミルクティーを飲んで寛いでいた。
ゴンパの近くの広場で、現地の人が晴れ着姿で踊っていた。私たち以外に欧米人のトレッカーが数組いるだけだった。そんな外の様子を見ているうちに昼食に。
かけうどんに、海苔巻き寿司を中心にした昼食。サラダや野菜炒め、漬物などお皿に載せられて沢山出てきた。

 
 

現地の人も日本食が珍しく興味深く私たちの食事を見ている。
窓越しに見えるヒマラヤを見たり、現地の人たちの暮らしぶりを見たり、お花の話をしたりで、いつも以上に楽しい昼食になった。

 
日本人ガイドより午後の過ごし方について、説明があった。『午後はフリーで、この周辺を散策します。もしよろしければ、高度順応をかねて目の前の丘に登りませんか?』
全員一致で午後から目の前の丘に登ることに。出発は13時30分。それまでに準備をしてロッジの入り口で待つことを約束して解散。雨具、水筒、カメラや三脚の用意で忙しい。ネパール人スタッフが手伝ってくれた。
 
高度順応の散策
 
キャンジンゴンパは無数の花に囲まれた大花畑。目の前の丘キャンジンリもお花の山に。白いアネモネが咲き、紫色をしたショウガ科の花、ピンクのトラノオなど10種類ほどの花が競い合うように足の踏み場も無く咲いているのである。
 
 

全員が集まり出発。先ほどより雲が出ているが、雨の心配はなさそう。
丘の頂上を見るとタルチョー(経文が書かれた旗)がはためいているように見えるが時々雲に隠れてしまい、はっきりしない。

 
 

丘の末端に取り付きジグザクに登っていく。少し斜度があるが道に沿っていろんな花が私たちを応援してくれる。適度に休憩しようとしても、腰を下ろすのが申し訳ないほど、お花が咲いているのである。そんな贅沢なお花街道を歩いて頂上を目指した。

 
 

約2時間歩いてきただろうか、頂上にある旗(タルチョー)がはっきり見えた。いくつもの白い旗が柱に取り付けられ、ヒマラヤに吹く風に大きくたなびいていた。
周りは背丈の低いトラノオがびっしりと山肌を覆っている。頭上には頂上を隠したランタンリルンが聳えていた。

 
出発してから2時間10分で頂上に到着。タルチョウがはためく小さい頂上だった。眼下400mにはキャンジンゴンパの村が小さく見え、そのまま後ろに眼を移せばランタンリルンが氷河を抱いて鎮座している。雲に隠れてしまって見えないヒマラヤもランタリルンの横に続いていた。晴れていれば360度ヒマラヤに囲まれた大パノラマを見ることができる場所だと思う。
 
 

頂上には下では見ることができなかった花、キキョウ科やナデシコ科の花たくさんが咲いていた。
初めのお花にも出会い、満足できた高度順応だった。帰りは同じ道をゆっくり下りた。ヤクも私達の下りに追われ前に逃げていく。

 
1時間ほどかけて下り、煙突から煙が出ているロッジへ。ストーブには火が入り、部屋はぽかぽかしていた。
外は大粒の雨が降っていた。トタン屋根に雨粒が当たり、少しうるさい。
1時間程お茶を楽しむと、スタッフは夕食の準備に取り掛かった。 
 
夕食
 
いつもより1時間程遅い夕食。あたりはすっかり暗くなり、キャンドルが灯され幻想的な空間を醸し出していた。
キッチンから食事が運ばれ、今日はおでんの夕食だった。私達が丘に登っている間にコックがおでんを仕込んでいたのである。

日本では冬に食べられるおでんをヒマラヤでいただけるとは・・・ 出汁の良く効いた味付けで、ご飯にあう。煮込んだ大根がまたホクホクしていて美味しい。それ以外にもキムチが出てきた。ご飯は2種類あり、白米と豆ご飯。どちらもちょうど良い硬さ。酢の物もでてきた。大根とにんじんときゅうりとわかめを使った酢の物も。
最後にデザートとして、キッチンボーイが作ったバナナケーキが出てきた。コーヒーを飲みながらバナナケーキを美味しく頂いた。

キッチンボーイが湯たんぽを運んできた。その後ガイドより明日の予定について説明があり、『 明日はこの近くにあるヌバマタンカルカへお花を見に行きましょう。谷を遡って歩いていく所です。 今日見てきたお花とは違う水辺のお花も見ることが出来ます。沢山のヤクが放牧されているので、牛とヒマラヤと高山植物を一つの写真に収めて見ましょう。せっかくなのでお弁当を持っていきましょう』 と。
明日の予定を聞いて大喜び。ストーブの火が完全に消えるまで夜を楽しんだ。

 
 
 
 
お花好きな
ご婦人にお勧め
 
高山植物を毎日見ながらトレッキング
 
5日目は、氷河に削られたランタン谷を遡り、ランタンリルンから流れ出した氷河のモレーンの傍にあるキャンジンゴンパへ行きます。

ランタン村の集落を抜けて行きます。

モレーンを乗り越えると、マニ石が綺麗に積まれたメンダンの左側を歩きます。

幾つかのお花畑を通りながら、川原へ。

黄色いポピーの発見!

大きな岩の間をすり抜けて、標高3800mにあるキャンジンゴンパへ

 
 
 
 
 
 
5日目
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
5日目の行程

起床
6:00

朝食
7:00

出発
8:10

ムンドゥ到着
9:00

キャンジン着
11:45
昼食

キャンジン・リ出発
13:30

頂上へ
15:40

キャンジン着
16:40

夕食
18:00

就寝
21:00

 
 
 
     
     
 
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