春のヒマラヤと言えば・・・
真紅の大輪を幹いっぱいに付けて咲きほこるシャクナゲとヒマラヤ! そんなイメージが頭に浮かぶのでは!

樹高15mを超える石楠花が咲きほこる森を抜けるのに丸二日かかる

ネパールの国花である石楠花は標高2000m~4000m前後の日当たりの良い場所でみられ、まだ寒気が残る2月下旬から5月前半にかけてヒマラヤのすそ野を駆け上がるように咲いていく。


花の色は赤だけでなく黄色や白、ピンクなどの様々な色と花弁に斑が入っているもの、また花の大きさが小さいものなど、数十種以上がヒマラヤ山麓を中心に確認されている。 時期やトレッキングする場所によって見ることができる石楠花は大きく異なる。
ちなみにヒマラヤの石楠花と言えば、樹高15m以上、幹回り2m以上に成長する真紅の花をつける種を指すのが一般的だ。

ダウラギリ山群が望める草地に咲くサクラソウ科 プリムラ・デンティクラタ

サクラソウ科 プリムラ・デンティクラタ

あなたが花好きの登山者であるのならば大樹のシャクナゲの根元でトレッカーの目を楽しませてくれる、可憐に微笑む可愛い花々にも注目して欲しい。

日本では想像できないヒマラヤの長く厳しい冬が終わり、春を告げる花として一番に名前が出るのがサクラソウ科の花ではないだろうか。 サクラソウ科の花は形状や大きさで多種にわたり生育し、キク科に続いて多い種。

特に藤色に近い淡い紫色の小さな花が花頭に30個以上集まって球状になるプリムラ・デンティクラタは陽当たりの良い草地を好んで、足場の踏み場もないほどに大群落を形成しているのを見かけることができるだろう。 ヒマラヤに自生するワラビと一緒に咲いていることもあり、ワラビ採りをしながらお花を楽しむこともできる。

サクラソウ科 プリムラ・グラキリペス

サクラソウ科 プリムラ・リステリ

背丈が20㎝ほどに成長するサクラソウ科の仲間以外にもキンポウゲ科、スミレ科、ラン科、ナデシコ科、ユキノシタ科など春先は数十種のお花に簡単に出会うことができる。 春から8月後半の雨季にかけて可憐な高山植物は順次咲き出し、特に7月後半には400種を超える高山植物が一斉に咲き乱れ、ヒマラヤが最も美しい時期を迎える。

 

【世界最初に登られた8000m峰があるアンナプルナ地域】

カトマンズの西200㎞に位置するヒマラヤの景勝地ポカラ。 この街の北30Km先には7000m以上の峰々がそそり立つアンナプルナ山群がある。 気軽にヒマラヤを楽しめるエリアとして、毎年多くのトレッカーがこの地を押し寄せる。 若者のように体力任せに急ぎ足で歩けば、3日程度で神々の峰ヒマラヤを堪能でき、可憐なお花に囲まれる世界にも足を踏み入れることができる。

時間を贅沢に使いながら、優雅にのんびり歩く欧米人トレッカーの様にヒマラヤを楽しむなら、5日~6日間が必要だ

なかでも、ヒマラヤ初心者が安全で短期間で歩けるコースとして、ゴレパニ周遊コースが有名である。
2月~4月前半にかけて、山全体が真紅の石楠花に彩られた上に、真っ青な空と雪を被ったヒマラヤの絶景が気軽に楽しめるからだ。 もちろん、高山病の心配も不要だ。

サパナではゴレパニ周遊コースの途中から新ルートを歩くトレッキングをお勧めする。
ゴレパニ周遊コースよりも景色が勝り、起伏の少ないヒマラヤ展望の尾根を歩くコース。 そして、何よりも半日行程で歩き通すことができるので、体力に不安な方でも十分歩くことができることだ。

プーンヒル(3190m)よりも高い場所から眺めるダウラギリ山群とアンナプルナ山群

3313mのマハレーダンダの丘から望むアンナプルナ山群

展望が非常に良いのでヒマラヤと大輪の石楠花を合わせた写真が随所で撮影が可能である。
旅行者が知らない新ルートなので、のんびりとトレッキングができるので、超お勧め!

新ルートを通るヒマラヤとシャクナゲ大展望トレッキング

ご興味ある方は、下記までご連絡ください!

ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ

077-534-5469 または info@sapanatrek.com   担当 浅原

 

春に見られる花:

ツユクサ科 キアノティス ヴァガ
ナデシコ科 ステラリア・ネパレンシス
キク科 キルシウム・ヴェルトゥム
カタバミ科 カタバミ
リンドウ科 ゲンティアナ・ペディケラタ
スミレ科 ヴィオラ・ハミルトニアナ
スミレ科 ヴィオラ・カネスケンス
ラン科 プレイオネ・フッケリアナ
ユキノシタ科 ベルゲニア・キリアタ・リグラタ