9月8日早朝から、ネパールと日本をオンラインで繋いでいた外資系ソーシャルサービスが突然停止。 ネパールで暮らす若者が一斉に立ち上がり、政府に対して怒りをぶつけた。 デモ参加基準が設けられ、若者限定となっているのがネパール流。 学生服をあえて着て、鎮圧をしようと動く警察や軍隊の前で、命を懸けて関係車両を止める者も複数いた。

 

何故若者は怒りを顕わにした? 

今日の暴動が起きる4日前、ネパール政府は若者が使う通信手段の巨大ソーシャルメディアに対して、ネパール国内で事業登録を行う必要があると通達をした。 猶予期間は5日間。 その間にFBなどの企業がネパールに来て事業登録を行い、ネパール政府に法人税を支払う強い気な態度を示した。 また、昨今行われているソーシャルネットを使ってのネパール政府の闇を暴くことも国会議員やネパール官僚たちにとっては不都合な存在という事も(多くの人が話す)。 そして、一番の怒りの原因は不正蓄財によって、海外で暮らすネパール上級国民の子供たちの姿がソーシャルネットを通じて多くの国民に知られ、ネパールで我慢を虐げられている国民の怒りに油を注いでしまった。 悲しいことだが、すでに10名の学生が凶弾の犠牲となってしまった。

現在、ネパールと海外を繋ぐ手段は殆ど繋がらず、VPNを使った形で情報を得たり、メールは問題なく通じるので、これらの形で情報を得ている。 以前のように気軽に話ができる状態ではない。

これからヒマラヤに行かれる方に!

しばらく、通信事情が良くないため、現地から日本への連絡はできないと思っていただきたい。 また現地の様子を直ぐにFBやインスタでもアップすることができないので、ご注意を。 なお、このデモによって交通機関が大幅にマヒしているという連絡は受けていない。 航空機や長距離バスも通常通り動いている。

旅行者にとってはとんだ災難である。 これもネパールと思って、トラブルを楽しむくらいの思いで秋のヒマラヤを楽しんでいただきたい。