春のトレッキングシーズンを迎えているヒマラヤ
深紅のシャクナゲの見ごろを過ぎた4月半ば、ゲストと一緒に3年ぶりのヒマラヤを歩いてきた。 コロナ禍でも何度もネパールには訪れていたが・・・ツアーを組むことはできなかった。 今回は短期日程で、日本では決して体験できない高度、そしてヒマラヤを大きく仰げる場所を希望されるゲストの要望に応えるため、アンナプルナ・マルディーヒマールトレッキングに出かけた。
(近年になって整備されたマルディー trail)
聖山マチャプチャレ(6994m)から南に真っすぐ延びた尾根を登り詰めるマルディー トレイル。 このルートを外国人が歩くようになったはつい最近のことである。 他のエリア同様このルートは地元民の放牧地を目指すルートであり、往来はあったのだが・・・ トレイルが標高3000mを超える尾根上ということもあり、水場の確保が出来ず、外国人旅行者が気軽に歩くことはできなかった。
ネパール政府、地元民(シディン村)の協力を得て、水源地からいくつものパイプを繋ぎながら水を引くことから始まった。
現在、数時間おきにロッジが建設され、誰もが気軽に歩ける快適なトレッキングルートになった。
標高4200mのVIEW POINT。 マルディーHCPから歩くこと3時間弱。3つの大きな急登を登りきったところにある展望地である。
聖山マチャプチャレ稜線上にあるピーク(マルディーヒマール)はトレッキング協会から登山許可が出る。 私もかつて挑戦した山の一つである。 標高5500mほどであるが、最後は岩稜を登るテクニカルなピークだ。 このBCに向かうルートということで・・・マルディートレッキングと名付けられたのだろう。
また、HCPまで、足元に咲く可憐な春の花々を楽しんだ。
この時期はさくら草が足元を彩る。 春先のスミレ、リンドウも見られた。 標高3500mを超えてくると、雨季に咲く花々の新しい芽が出始めていた。 ここも天空の花園になる!
今回のルートについては・・・ガイドブックでも紹介されているので記載しないが、アンナプルナ山群のトレッキングを目指す人にとっては、ぜひ訪れて欲しいトレッキングルートである。
【トレッキングにて】