10数時間に及ぶフライトで、やっとスイス・チューリッヒ空港に到着・・・
関西空港で預けた荷物を受け取ろうと、ターンテーブルの前で待っていると、ゲストのスーツケース1つが出てこない。 結局、荷物が届かなかったということで、航空会社の係員へ荷物事故のことを伝えに。
利用した航空会社に代わり、スイスではスイス航空の職員が荷物事故の対応を行っている。 一人ずつ荷物に関する対応を行っているのだが、私たちがお願いする航空会社が発行する荷物事故証明書を作成してくれないのである。
職員の言い分は・・・「あなた方の荷物関して記録を調べたところ、経由地にて積み残しになっている。 これをチューリッヒに送る様メッセージを作成するが、荷物がいつこちらに届くか? 受け取りがどこでできるか?分からない。 詳し事は航空会社に聞いて欲しい」との事だった。
※あくまでもスイス航空は航空会社の依頼で、代理対応しているとのこと。
※他国でも同様な感じで対応。むしろ日本での対応は過剰すぎるほどに感じる。
ゲストの荷物が出てこないということは、荷物を受け取ることができるまで、着替えなどの衣類を含め新しく購入しなければならない。 予定通りに計画された日程をこなしながら、必要な衣類などを購入しなければならない。 仮に必要な衣類等を購入しても、到着空港で発行されるはずの荷物事故証明が出なければ、航空会社や保険会社に対して請求等を行っても、書類の不備で保険金が支払われない。 そしてこれからの日程上、数日後に宿泊地が変更となるため、確実にゲストの荷物を受け取るためには、どこの宿泊地で受け取ればよいか・・・?
いろんな心配事が降りかかってきてしまった。 とはいっても、ゲストに余計な心配事はかけないよう、楽しく旅行を続けてもらうよう心掛けた。
さて、今まで何度も経由便を使ってスイスにやって来ているのだが、経由地で荷物の積み残しになるとは思わなかった。 また仕事柄、26年間ネパールに何度も出張をしているが、延着による荷物事故は無かった。
荷物事故について調べてみると、破損等よりも積み残し、ご配送のようなケースは意外と多く、むしろ今まで荷物がしっかりと届いていたのがラッキーである。 機械による荷物の瞬時の振り分けができるようになっても、最終的に荷物を積み下ろすのは人間である。 ミスが起きてしまうのはしょうがないのだ。
さて、このトラブル、どうなったかと言えば・・・ まずはゲストにすぐに必要な衣類などを購入してもらうことに。 しかし、チューリッヒ空港では作成されなかった荷物事故証明。 積み残しで経由地から送られてきた荷物が3日後の夜遅くにゲストの手元に到着。 もし届いていなければ、翌日、私たちはスイスを抜けフランスに行っていて、再び荷物が届くまで時間がかかっていたと思う。
私たちは晴天に恵まれた中、雄大なアルプスと可憐な妖精を思う存分堪能して帰国した。 荷物事故になってしまったゲストが現地で代品を購入した費用は無事、支払われる手続きとなった。
さて、海外に旅行に行く場合、このような荷物事故もあり得るということも考えて、添乗員が同行するツアーで行くか? それとも個人旅行で行くか? 自分に合ったスタイルで旅行してくださいね。
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