2021年4月16日ネパール航空にて、日本(成田)に降り立った。

空港での検疫を終え、陰性ということで空港を後に。 改めて4月19日、保健所の勧めで改めてPCR検査と胸部のCTスキャンを行った。 翌日、PCR検査を行った担当医師からの電話を受け、コロナ陽性と告げられた。 とはいっても熱や体のだるさなど、まったく症状が無い。

保健所や県のコロナ担当者から何度も電話がかかり・・・・隔離施設へ移動することに。

現在、監視状態の中での隔離生活を行っているのであるが、これといった症状が出ていないので、ひたすら退屈と戦っている。 実は、この今の私が置かれている状況と似ていることが、ヒマラヤであるので、知っていただきたい。

というのは・・・・ トレッキング中、突然の降雨や降雪によって、移動が不可能な時、『ゆっくりと進むヒマラヤの時間の流れ』をどう過ごすのか? 例えば、エベレストの玄関口であるルクラ村にて、飛行機が飛ばない時、帰れない焦る気持ちもあるだろうが、諦めによる退屈な時間をいかが過ごすかが問題である。

厚く垂れこめた雲はルクラの街全体を包み込み、周りの5000m峰すら全く見えない。 時として方向感覚が分からないほど。 300mほどに延びた一本の街並みも2往復したら飽きてしまうだろう。 時計を見てもいたずらの様に時間は進んでいない・・・・ 晴天の中を歩いてきたトレッカーにとってはルクラでの停滞は本当に辛いものである。

普段から待つことになれているネパール人たちは、あまり気にしないのだが、分刻みで動いている私たちにとっては、大問題である。

そんなときの為に・・・

文庫本を2冊ぐらい持参するのが良い。 じっくりと読めるよな本など、趣向を変えて本を持ってくると重宝する。 今、私は検疫による隔離を行っているが、ヒマラヤでの停滞時と同じように、本を読みながら時間をつぶしている。

 

ヒマラヤトレッキング専門 サパナ