【2021年9月12日現在 ネパール入国方法】

 

昨日(9月10日)ネパール航空にて成田へ戻ってきた。

往路(8月25日成田発)はエミレーツ航空を利用し、経由地のドバイを目指し、そこから子会社のドバイ航空にてネパールを目指すことに。 ドバイ航空はネパール人で満席だった。 帰国に際しては数カ月ぶりにフライトがあったネパール航空を利用して成田に戻った。 現在、日本への入国は70人と決められ、その中に5人の日本人が搭乗していた。

帰国して改めて思うが、ネパール現地および帰国後の隔離を含め、今ネパールに行くのは止めた方が良いと思う。 なぜならば、現地ホテルは旅行者不足で閉館、それに伴いレストランも閉店が多数。 市内は通常生活が戻り、排ガス等による空気汚染がひどかった。

観光を目的にネパールを訪れるにはまだまだ。旅行者には不十分すぎる状態が続いているため、安易にネパール人からの情報を鵜呑みにせず、対応されるほうが重要だと思う。

現在、私は当局の命令のもと、指定された隔離施設で検疫隔離を行っている。

現在隔離中である。 このような状況の中、あえて今秋トレッキングをしにネパールに行くのは止めた方が良いと思う。 28年以上ネパールを行き来しているが、今回の状況は引き続き本当につらい。

 

ここから・・・日本出国から帰国までの情報ついて、最新情報を追記していく。 できるだけ客観的に記載していくので、参考にしてほしい。

 

【出国】

ネパール入国において以下の事前準備、手配が必要である。 チェックイン時、陰性証明書とチケット、ネパールビザ、およびネパール政府が指定したホテルのブッキングリストを見せてチェックインが可能。なお、入国時、コロナ関連に関して最低50万ルピー(約500,000円)の補償が受けられる保険加入が義務

  1. 在東京ネパール大使館にてビザ取得(HPから申請・チケット・保険加入・ホテル予約表、ビザ代
  2. 出国の72時間前に行うPCR検査にて陰性証明を取得
  3. コロナに関して最低50万ルピー(約500,000円)の補償が受けられる保険加入(外国人に対して)

日本にてカレー屋さんで働く家族と一緒にドバイへ。 エコノミークラスは35Kg(手荷物も含めて)まで無料だが、それ以上は厳格に測って、追加料金を支払うネパール人がいた。

エミレーツ航空はネパール航空に比べ、非常に厳しくチェックを行う。 そのためチェックイン時の書類等を事前に紙面として用意するように。

 

出国に際しては、マスク着用が義務付けられている。 手荷物検査を受け、出国手続きを行い搭乗となる。

 

【機内】

機内の中ではマスクを外そうとすると、必ず注意される。 航空会社の指示に従い10時間強のフライトが始まった。

離陸して1時間半ほどすると、遅めの夕食が出てきた。

 

日本人には嬉しい和食

食事は最高である。翌朝の朝食も日本人の口に合う。 また座席についているモニターは大きく、いろんな映画が思う存分楽しめる。

 

エミレーツ航空のパーソナルTV

機内等を消すと、天井には無数の星が浮かび上がる。 他社では味わえないエンターテインメントが沢山この機材には取り入られている。

成田を発った後、中国上空を通過し、一気に中東を目指す。

早朝、中東ドバイに到着。超巨大な空港のため、乗り換えターミナルが分かりにくい。

ドバイ空港で働くネパール人。 空港内で働くほとんどの労働者は他国からの出稼ぎである。 ネパール人スタッフにチケットを見せると、すぐにターミナルへの行き方を教えてもらった。

ドバイではこんなものまで販売している!

他国からの国者、および帰国者はすべて写真左側のテント内にて、ワクチン接種等の確認を行ってからイミグレに移動。

【入国・検疫】

標高1300mのカトマンズ空港に到着。 空港ビルに入る前に検疫が行われる。 といっても、日本から持参したスマホに入国者の個人情報を登録ができているかの確認と、ワクチン接種の確認および、隔離施設ホテルの確認が行われる。 日本で行ったPCR検査の陰性証明のチェックも行われる。 英語表記出ないと係官が理解できないため、必ず英語表記での証明を取得すること。

ネパール保健省のサイトにアクセスし、必要な情報を入力し、上記画面を出す

※ カトマンズ空港では無料Wi-Fiがあるが、検疫場所までWi-Fiが届かないため、日本から機器を持参すること

私の場合、ネパールのSIMカードを持っているため、DATE通信を使って登録。

 

事前にビザを取得しているため、パスポートに入国印を押され、成田空港で預けた荷物を受け取って空港の外へ。 2020年度中にカトマンズ空港は大きく改修され、駐車場まで新設された建物の中を通り・・・・ 出口のところで、警官による隔離施設への確認が再度行われる。

警察官にネパールビザ取得時に準備していた隔離ホテルの予約書を見せ、そのホテル名とパスポート情報が記録され、ホテルの送迎があるまで、パスポートの返却が無い。 ホテルの担当者によりやっと空港から出ることができるシステムである。

※ ネパール政府発表では隔離施設にて10日間滞在が必要。隔離滞在期間に2度のPCR検査を行い、その後は自由となる。空港から宿泊場所への迎えに対しては、ホテルが用意した車のみである。

 

 

【PCR検査】

出国の72時間以内に必ず行わなければならないPCR検査。 カトマンズ市内で5カ所の病院で行っており、予約等の心配いらない。 PCR検査に用いる検体を鼻腔と喉から採取する。 私の場合、事務所近くの検査機関に出向き、検査費用(2000ルピー)を支払い、防護服を着た看護婦が検体の採取を行った。 検査結果は6時間後に出て証明書を発行してくれる。

 

検査受付ボックス 朝7時から夕方6時まで行われている

 

6時間後、検査施設に出向くと、検査結果が記載された証明書をもらうことができる。 出国時にとても大事な書類のため、チケット同様、大事に保管すること。 なお、現在日本入国時に決められたフォームを使用されることを推奨している。 どの病院にもそのフォームがあるため、陰性証明を書き換えてもらうことを忘れないように。

【出国】

ネパール航空の出発時間の3時間前に空港へ。 通常なら2時間前でいいのであるが、出国前にいろいろと手続きをするため、3時間前に来るように指示があった。 空港到着後、まずは空港ターミナルに入る前に、PCR検査の陰性確認を検疫官が確認する。

市内で行われたPCR検査の陰性確認と検査時間の確認後に認証の判を押す

認証を受けたPCR検査証明書とチケットを警官に見せ、ターミナルへ入ることができる。 荷物のX線検査と身体検査を受け、チェックインカウンターへ。 チェックイン時、日本入国における厚生労働省のサイトにアクセスし、必要な情報を入力し、QRコードの提示が必要になる。 QRコードの提示ができないと・・・飛行機に乗ることができないシステムである。 そして日本入国時に提出必要な誓約書(英語版)を渡され、記載をしておくように勧められる。

※ あらかじめ厚生労働省のサイトにて必要情報を入力してQRコードを取得することをお勧めする。

日本へ向かうネパール人(就労ビザを持っている人ばかり)

厚生労働省のサイトアドレスが記載されている

出国審査を終え、出発ゲートにて離陸の時間を待つだけである。 そして23:00成田に向かって離陸した。

【入国審査前の様々なチェック】

成田空港に到着すると、旅行者はいったんターミナルの連絡棟にて係官の指示によって一列に並ばされ、厳しく複雑な検疫のプロセスをすすむことになる。

通常なら着陸後、移動してすぐにある検疫場所にて簡単な体温検査等を行い、入国審査場へ移動となるが、コロナ禍の今は、検疫場所を横目にひたすら別の場所へ歩いていかなければならない。 パイプ椅子が並べられた場所にて、複数の係官の指示の下、宣誓書の記入(ネパールで渡された書類)確認と4つのアプリをスマホに入れることを指示される。

ネパールで行ったPCR検査の陰性証明の確認を取り、規定の方法で行ったかどうか? 検疫担当者の厳しい目が光る。

宣誓書の記載および4つのアプリを入れたことができた入国者は、次のステップへ進む

ネパールのチェックイン時にもらった書類の日本語版

【検体採取】

入国者全員、唾液から検体を集め、コロナ陽性者の有無をチェックする。 一人ずつ番号が振り分けられ、入国審査前までのプロセスが終わるところで、検査結果が発表される流れである。 機内であまり水分を取っていなかったため、思うように唾液が集まらず苦労した。

【アプリチェック】

持参したスマートフォンに厚生労働省が指定するアプリ4つがしっかりと動作できるか、アプリごとスマホの設定をチェックする。 アプリをダウンロードできない機種、またはスマフォを持っていない者はこの場所で強制的にスマホのレンタルをさせられることになる。

【メール送受信の確認】

入国後の健康状態を関係機関に送信、受信ができるようスマホ機種ごとのチェックを行う。 担当者がスマホにダウンロードしたアプリ(スカイプまたはWhatsApp)を開け、担当者の機器と繋いで、送受信の確認を取る。

※ 事前に上記どちらかの送受信方法となるアプリをダウンロードしておくとよい

唾液検査発表があるまで椅子に座って待つ

【検体 結果発表】

いろんな場所を行ったり来たりしながらここまでやってくると・・・入国後に行った唾液検査の発表が待っている。 順番に番号を呼ばれ、検査結果を知らされる。 陰性結果が出た入国者は、再びひたすら歩いて入国審査の場所へ移動し、入国審査を受ける。 その後、荷物を受け取って建物の外に出ることができる。 航空機から下りて、3時間以上かかっていた。

2021年9月10日現在、検疫ルール変更に伴い、ネパールからの入国者は関係機関が指定した隔離施設で6日間の隔離が行われる。 そのため、専用バスにて移動し、手続きを踏みながらやっとホテルに入ったのは機内を出てから6時間以上後の事。 毎日いろんなところから電話があったり、アプリを使っての情報送信があり、忙しい。

もう一度言うが、コロナ検疫に伴う手続き、隔離期間が長いため、今はネパールに本当に行かない方が良い。 ※ 2021年9月10日現在、ネパールは普通に生活できる状態! 

 

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