ヒマラヤ東端と呼ばれる【中国四川省の山域】

 

地理学的に言えば、ヒマラヤの東端と呼べる地域、中国・四川省に南北に連なる横断山脈。 ※人のよっては異なる意見あり

昨日のNHKの番組ではこのエリアにある最高峰、ミヤコンガ峰(7556m)とスークーニャン山域が1時間30分にわたり放映され、多くの山好きの方を魅了したのではないだろうか? 私もその一人だった。

テレビの中で紹介されていたように、ミニヤコンガ峰はいつも頂上付近が曇に覆われていると言える。 何度も成都からカトマンズへ向かうフライトを利用しているが、いつも頂上付近だけは雲に覆われていて、頂上を見れたことはほんの数回である。 だから昨日の映像でその頂を大きく、はっきり見れたのは、本当にラッキーだった。

中国国際航空を利用して、写真中央の嶺がミニヤコンガ峰

今まで撮影してきたこの地域の写真を見たが、どれもがミニヤコンガの頂は雲に隠れていた。 唯一、はっきりと頂上が出ていたのはこれだけである。

テレビ放映でちょっぴり残念だったのが、スークーニャン山域での天空の花園に関する内容だった。 タイトルに期待しすぎたのかもしれないが・・・実際に映っていた映像にはあまりお花畑をイメージする場所は映っていなかった。 私もスークーニャン山域を訪れたことがある。 しかしテレビで報道されたスークーニャン峰を回り込んだ場所からさらに900m以上登ったお花畑ではなく、車で簡単に行けるお花畑である。 ホテルから車に乗り込んで、車のドアを開けたところがお花畑の前である。

ガレ場にはブルーポピーがいくつもほほ笑んでいる

足の踏み場もないほどにお花畑が延々と広がっている。

ブルーポピーと言ってもいろんな種類がある。 最も標高の高い場所でほほ笑む種は背丈は20cmほどである。

スークーニャン峰

レッドポピー 7月初旬に行くと沢山のポピーに出会える

当時私が訪れたことがお花畑を紹介するが・・・放映しようとした場所もたぶんこのような風景が広がっていたのだろう。

ヒマラヤの東端に関する書籍としてはこれが日本で一番優れていると思う。 詳細な地図、そして掲載してある山岳写真に山名がしっかりと記載され、非常に見やすい。

現在、中国ではコロナゼロを目指した入国制限を実施中。 外国から中国に入るためには長期間の隔離が必要で、この山域を訪れるには非常に大変である。いずれ中国への入国条件が緩和し、行きやすくなったらぜひ、あなたをこの地に招待したいと思う。

多くの方が思うヒマラヤ=ネパールであるが、東のヒマラヤと言えばブータン、中国(四川省)であり、また西のヒマラヤ(インド、パキスタン、タジキスタン)となる。 東西2400kmに及ぶヒマラヤには無数の花々が咲き乱れ、まだ発見されていない種もたくさんあるだろう。 そんな美しい高山植物がほほ笑む頭上には神々の嶺、ヒマラヤがいつも神々しく聳えている。

 

サパナでは12月1日から、先ずはネパールのヒマラヤトレッキングから再開!  日本帰国時に自主隔離の要請が残っているが、ネパールでのコロナ感染者も日本同様に大幅に減少し、トレッキングは問題なく行える。

ヒマラヤ専門ガイドとして、あなたにお勧めしたい場所はいくつかあるが、中でも短期間でアンナプルナ山系を間近に仰げる、マルディーヒマールトレッキング(マチャプチャレ峰直下へのトレッキング)をお勧めしている。

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