2020年 初夏にお勧めしたいチベットパワースポットを巡るトレッキング

 

日本の4倍の以上の広さを持つチベット高原。 平均高度は4000mをゆうに超え、ゆっくりと歩くだけでも必然と呼吸が苦しく感じる場所である。 西へ行けば行くほど更に高地になり、標高5000mを超える平原が地平線まで広がっているのだ。
チベットは神秘性に満ちた場所として知られている。 いくつも神の逸話が語られ、それが聖地となって広大なチベット高原に各所に残っているのだ。 なかでもチベット自治区の省都ラサにある由緒あるジョカン寺、西チベットに異様な山容で人々の目をくぎ付けにするカイラス山、そしてチベット大地を凝縮したようなティルタプリ。 これからはチベット3大聖地としてチベット人が生涯において訪れるべき聖地となり、巡礼者で常に賑わっている。

【西チベットの聖地 ティルタプリ】

1000年以上前からすでに、ヒンドゥー教、ボン教、チベット仏教、バラモン教、ジャイナ教などの聖地となっているカイラス山。 日本では須弥山という名前で呼ばれ、ヒンズー教の影響をうけた世界観を仏教世界で表している。
我々はカイラス山を北側に仰ぎ、南側にインド国境に連なる7000m峰のガルワールヒマラヤを眺めながら広大なチベット平原を西に進へ進んだ。 西チベットの行政区、(阿里:アリ)へ延びるハイウェーから南に延びるわき道を進み、聖地ティルタプリに至る。 世界の屋根ヒマラヤを源流に持つ透き通った川の近くに、ティルタプリがある。

この辺りはもともとチベットの土着宗教であるボン教が盛んな土地柄だった。 今なおティルタプリの西にはボン教徒のお寺がいくつか点在し、此処で暮らす民の心の支えになっている。 現在、ティタプリは後発のチベット仏教、カギュ派の寺院となっている。

遠方にはびっしりと雪を被ったヒマラヤが望め、巨大な壁に囲まれた中に建立されたティルタプリ寺院は2つのお堂から成る歴史のある寺である。 庭先には天から降って来たという巨大な丸い石が置かれ、伝説の詩人ミラレパが瞑想に使ったものとして拝まれている。

チベット仏教ではよく、ミラレパという人物やタンカを見聞きする。 ミラレパとはチベット仏教を広めた仏教修行者・聖者・宗教詩人である。
本名:ジェツン・ミラレパで、チベット全土を苦行しながら歩き、仏陀の境地を成就した偉大なるヨーガ行者として、尊敬を集め万民に愛されたという。 そして、伝説を各地で残し、チベット仏教四大宗派の一つであるカギュ派の宗祖となった。

境内の中を僧侶に案内してもらい、じっくりと拝観させていただいた。 ミラレパが瞑想したと伝わる洞がお堂の中にあり、いくつもの仏像が祀られ、そして壁画は損傷なく素晴らしいモノが残っていた。

※お堂の中は撮影禁止

【今も寺院の背後で行われる鳥葬】

ティルタプリ寺院の背後には小高い丘が聳え、その先には今でも鳥葬が行われる場所がある。 チベット人曰く、鳥葬場は非常にご利益がある場所であるという。 今回ゲストを引率し、チベットで最も神秘性の高い儀式の1つである鳥葬場を訪れた。

ティルタプリ寺院の巡礼路には巡礼者が寄贈した沢山のマニ石が置かれ、お寺を守っている

中国当局が作った新しい鳥葬場である。 写真中央の四角な場所で鳥葬が行われ(写真中央の枕状の石の上に頭を置く)、残った屍は写真左の穴に廃棄される。

今も行われている鳥葬場である。 石畳の上で遺体を斧や刃物で切り裂く。 その時に使用した刃物があちこちに残されている。

亡くなった方が身にまとっていた衣類がここで破棄され、中には燃やされている。

親族によって切り裂かれた肉体は鳥によって食べられることで、最後の徳を積んで天国へ行くという。 そのため、骨だけが大地に散らばっていた。

チベット・カイラストレッキング

2020年 5月 ~ 2020年6月 チベット トレッキング

【お勧め】

※ 日本人ガイドが案内するチベットトレッキング。 現地ガイドに任せない、ゲストに合わせたトレッキングですので、初心者の方でも安心して参加することができます!

1.日本 ➡ ラサ
2.ラサ ➡ シガッツェ(3300m)
3.シガッツェ ➡ サガ (4500m)
4.サガ ➡ パヤン ➡ タルチェン(4750m) 
5.タルチェン ※ カイラス内院へ トレッキング
6.タルチェン ➡ ディラプクゴンパ(5100m) ※ カイラス北面へ
7.ディラプクゴンパ ➡ ドルマラ峠 ➡ ズトゥプクゴンパ(4800m)
8.ズトゥプクゴンパ ➡ タルチェン
9.タルチェン ➡ ティルタプリ
10.ティルタプリ ➡ アリ
11.アリ ➡ ラサ ➡ 日本

 

お問い合わせ

➡ ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ

077-534-5469 または info@sapanatrek.com  担当 浅原