~ランタン渓谷・ガンジャラトレッキング②~

3ヶ月に及んだヒマラヤは雨季が終わろうとしている。 富士山の高度(3776m)を越えるキャンジンゴンパ村で連泊し、しっかりと私たちは高度順応を行った。  トレッキングをサポートしてくれる十数名のスタッフの体調も良し。

出発日の朝、まだ暗いうちから働きだすチベット系の山岳民族。 ラマやタマンという名字を名乗り、話される言語はチベット語である。 時より、お経を呟く声が聞こえてくる。

キャンジンゴンパ村を囲むヒマラヤの中で一番最初に輝く名峰ランタンリルン(7234m)の頂き

夏の間、標高5000mにあるいくつもの天空の花園周辺に放牧されていたヤク(高地牛)も、キャンジンゴンパ周辺に集められ、村のあちこちでヤクの鳴き声が聞こえる。 キッチンスタッフによって、朝食の準備が手際よく進められ、キッチンから漂ってくる日本の香りがロッジ全体を包む。

標高5800mほどしかないポンゲンドプク峰 ヒマラヤでは子供みたい存在

凛とした空気の中、眩しい朝陽によって神々しく輝くヒマラヤ。 黄金色から徐々に彩を変えていくヒマラヤショーに終始見惚れる。

8時前、全ての準備が整い、お世話になったロッジに別れを告げ、ガンジャラトレッキングのベースキャンプとなる、天空の放牧地へ向かって歩き出した。

ロッジの背後にはランタンリルン峰(雲に隠れる)が輝く

キャンジンゴンパ村から5分ほど離れた木橋を渡り、原生林の森の中へ向かう

 

ランタン川にかかる小さな木橋を渡り、村人が燃料となる薪を取るシャクナゲの原生林の中に、トレイルは延びている。 原生林の中はいくつもの道があり、視界も開けずとても迷いやすいので注意が必要である。 1時間ほど歩くと、今まで見ることできなかった、チベット国境に連なるヒマラヤが視界に飛び込んできた・・・

 

 

ヒマラヤトレッキング専門 サパナ