3000m級の山々に囲まれたカトマンズ盆地(標高1300m)に作られたカトマンズ空港。 離陸する航空機はいっきに急上昇しなければならない。 盆地の北側の山々の背後には今まで見るころができなかった白き峰、ヒマラヤが青い空の中で神々しく輝いているのが見えてくる。

ヒマラヤ越え高度4000mから望む街並みと雲海の上に顔を出すヒマラヤ

利用する航空会社によってはフライト時間が夜になることも。  チケットの取得にはカトマンズを出発する時間を気にしたい。

【ヒマラヤの天気を左右するのはチベット高気圧・・・】
東西2400㎞にわたって弓型のように続く世界の屋根、ヒマラヤ。
例年10月になるとスッキリとした天候に恵まれ、ヒマラヤシーズンの到来である。 日本の天気にも大きく影響を与えるチベット高気圧がヒマラヤを越えてインド大陸まで張り出すため、快晴な天気が続くのである。 標高5000mを超えるチベット高原は常に乾燥し、インド平原からのヒマラヤに向かって吹き込む温かい湿った空気をブロックするからだ。

エベレスト(三角形)が顔を出す その右横にはローツェ峰(世界第4位)

ちなみに雨季と呼ばれる5月後半から9月末、チベット高気圧の勢力が弱まり、インド洋で温められた湿った風がヒマラヤに向かって吹き込む。ヒマラヤ上空の冷たい空気とぶつかり、ヒマラヤの南側に大量な雨と雪を降らせるのだ。 基本ヒマラヤに雪が降るのは雨季なのだ。

 

【ヒマラヤ山脈を南から一気に縦断】
カトマンズを飛び発った航空機はヒマラヤの南山麓に沿って東に進む。 15分ほど飛行すると、機窓と同じ高度に世界最高峰エベレストが見えてくる。 このあたりから機首をゆっくりと北に向け、世界の屋根を縦断する。  名だたる8000m峰をはじめ、無数の山々が手に取れるように見える。 そしてその先に延々と続くヒマラヤの大きさが一目でわかる瞬間だ。

左がエベレスト、右はマカルー マカル―の東側を回り込んでチベットへ抜ける

南側からヒマラヤに向かって流れ込む暖気によってできた雲は、主要峰の頂を境に北側には雲を作らず、赤茶けたチベット大地が広がっている。 日本の面積の4倍以上の広大な高原だ。
平均高度は4500m以上に達し、ヒマラヤの南側では決して見ることが出来ない、なだらかな丘(6000m以上)が幾重にも連なり、簡単に登れそうな山ばかりだ

ヒマラヤを縦断  ヒマラヤの南側に雲が広がる

【ヒマラヤ山脈に沿って東へ】

再び機首を東に向けると、眼下にはチベット高原を東西に流れる大河、ヤルツァンポが見えてくる。 西チベットを源流域に持つ大河は名を変えてインド洋に流れ込む。

インド大陸がユーラシア大陸にぶつかり、今なお隆起しているヒマラヤ。 衝突によってできた東西に延びる大地のシワがヒマラヤだ。
長大なヒマラヤの北に広がるチベット高原は東に向かうほど、様々な地形に変化していく。

マカルーの東壁を通過(中央) 写真奥には西に連なるヒマラヤが続く

ヒマラヤ主稜線を越え、チベット高原のなだらかな山々

 

チベット高原 平均4500mの乾燥した大地

 

チベット第二の都市 シガツェ  ヤルツァンポ河に沿ってできた街

雨季(5月後半~9月)に降った雪が今でも残るチベット高原

チベット高原の広大な平原に起伏が現れ、横断山脈が近い

【チベット上空をヒマラヤ山脈に沿って東に・・・】

(右側の機窓)から天を突きさす2つの峰、ナムチャバルワ(7,782m)とギャラペリ (7,294m)が見えてくるとチベットの地形が大きく変貌する。 地図帳を開いて見てもらいたい。 この2つの山のあたりは大屈曲と呼ばれ、ヒマラヤに沿ってそって流れるヤルツァンポ河の流れがこの山の所で進路が南に変え、ヒマラヤを南北に渓谷を刻む。

眼下に広がる横断山脈の峰々

平原の地形がいつしか険しい山並みとなり、南北に連なる6000m級の山々の世界が広がる。 チベット高原ではあまり見られない氷河を抱き、険しい山容に思わず息をのむ。

南北に連なる峰々が幾重にも連なり、狭義で横断山脈と言われる。 ヒマラヤ山脈の東端に広がる大山域である。  左側の機窓からタークーニャンの山が見えると、山々の世界は姿を消し、中国大陸の大平原が。 雲海に覆われた成都盆地に向かって機首を下げると、ヒマラヤ上空を飛び続けた3時間のフライトは終わる。

中国大陸の平原に広がる雲海 この下に成都の街が広がっている

中国内陸部で最も大きな都市、成都 1000万人都市

ヒマラヤトレッキング サパナ