【A pretty fairy that blooms in the Himalayas】

今回紹介する妖精は、高山帯のガレ場や砂地に生える、ダウンジャケットをまとったシソ科の花。

標高4500m以上にある崩落地や氷河地形のすぐ傍のガレ場でほほ笑むこの妖精は、背丈は20cmほどにしか成長せず、たくさんの葉を重ねる様にして羽織り、その上にダウンをまとっている。  重なり合う葉と葉の間に薄茶色の花を咲かせる。

花は葉っぱに隠れるようにつけ、フード状に丸くなっている。

いくつもの個体が集まって生えることもある。

寒さから花を守るようにしてダウンジャケットをまとうのだが、植生場所が水はけのよい土壌のため、空気地中に漂う水分をワタゲに付着させ、個体の根元に水が集まるよう上手に水分を得ている。

No.54
花名: エリオフィトン ワリキー
シソ科  エリオフィトン属
稀少度(珍しさ):★★

シソ科の仲間

 

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