【A pretty fairy that blooms in the Himalayas】
今回紹介する妖精は、中間山地から亜高山帯にかけて岩の多い草地や草原に生えるアヤメ科の花。
残雪が残る4月、やっとヒマラヤに遅い春が訪れる時に、サクラソウの花と早さを競うように咲きだすアヤメ科の妖精。 アヤメ科の葉が地表から真っすぐに生え20㎝ほどになると濃い紫色の花を咲かせる。 ヒマラヤではいくつものアヤメの仲間がほほ笑むが、もっともはやい時期に咲く種である。 花は背丈が10cmほどになると咲きだす。 花弁に濃紫色と淡紫色の放射状の斑が入る。 中央の基部には白と黄色の毛が立つ。
花弁の一部が真ん中に向かって丸まって咲く。 花が終わると茎は一斉に伸びる速さを早め、30cm~50㎝ほどに成長する。
No.51
花名: イリス ケマオネンシス
アヤメ科 アヤメ属
稀少度(珍しさ):★★
アヤメ科の仲間