ネパール中央部に鎮座するアンナプルナ山群。 アンナプルナ1峰(8091m)をはじめ、7000m峰が8山、そして6000m峰がいくつもある山域の北側に広がるムスタン王国。

昔は、キャラバンを連ねての長い旅となっていたが、昨今ネパール政府はこの未開の地まで道路を延ばす。 かつて、ムスタン王国と呼ばれたこの地はネパール政府の保護を受けてきたが、現在はムスタン地方と呼ばれるようになった。 しかしこの地を故郷とするチベット系の住民の心には王国が今でも生き続けている。

ちなみにこの地を訪れるのは5月~10月前半の季節がお勧めである。

カトマンズから国内線でポカラへ

約30分ほどのフライトである。 天候に恵まれれば、右手の窓からはヒマラヤの大パノラマを堪能できる。 ネパールの国内線は、予定通りに飛ばないことが通常である。 とはいっても、フライト時間の1時間前にチェックインをしなければならない。

カトマンズから専用車等でポカラに向かうことも可能である。 現在はツーリストバス、ローカルバス、ハイエース(公共)など沢山の乗り物がカトマンズとポカラを繋いでいるので、旅のスタイルに合わせて選べば良い。

避寒でカトマンズに滞在していたムスタン王国の王様の所へ

ポカラ空港に到着すると・・・先発隊のスタッフが迎えに来てくれた。 カトマンズの空港で預けた荷物も全て対応してくれ、手ぶらで車に乗り込み、宿泊のホテルへ

標高800mにある観光地ポカラは亜熱帯性の気候のため、ヒマラヤから近い場所にあっても色々な果物が育つ。 ホテルには巨木なライチの樹が育ち、鈴なりに実をつけていた。

翌朝、ポカラから18人乗りのプロペラ機でムスタン王国に一番近い空港があるジョムソンへ向かった。 ジョムソン空港は朝10時頃をめどに風が強く吹き始める。 そのためフライトは朝6時が通常である。 ポカラの天候、そしてジョムソン空港付近の天候が良く、視界1500mがあれば離陸である。

 

アンナプルナ連峰(ファングとアンナプルナサウス)

ダウラギリ1峰(8167m)

右側の窓からアンナプルナ連峰、左側の窓からはダウラギリ連峰が間近に見える。 飛行航路の真下には世界でもっと深いカリガンダキ渓谷があり、渓谷に沿って20分のマウンテンフライトでジョムソン空港に到着する。

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