世界で最も大きな石楠花群生地から仰ぐヒマラヤの大眺望 

 

カトマンズの西200㎞に位置するアンナプルナ山域。 山岳リゾートとして有名な亜熱帯気候のポカラの街から、真北に30㎞の距離にヒマラヤが聳えている。 世界で最初に登られた8000m峰、アンナプルナ1峰をはじめ、東西70㎞以上に広がる大きな山域である。 ポカラの街を起点に気軽にヒマラヤを楽しめるということもあり、老若男女を問わず多くのトレッカーで通年賑わっている。 中でも、ゴレパニトレッキングは短期間で、高山病の心配がないこコースとして有名である。

1年に2度あるトレッキングシーズンの中でも、春(2月後半~4月前半)は、ゴレパニ村周辺に咲きほこるシャクナゲ(ネパールの国花)が大輪の花を咲かせ、ヒマラヤンブルーの空に、雪を被ったヒマラヤと真っ赤な石楠花のコントラストが非常に素晴らしい。 ネパールでは20数種類の石楠花(ツツジ科)が確認されており、もっとも巨大に成長するシャクナゲが、このアンナプルナ山域一帯に群生している。 この石楠花の森を抜けるのに丸2日以上かかるのである。

日本の奄美大島と同緯度の為、シャクナゲの群生地は標高2000m以上。 徐々に高度を上げながら順番に咲いていく様はヒマラヤを更に美しく、そしてトレッキングを楽しむトレッカーに最高な思い出になるだろう。

ヒマラヤとシャクナゲを一度に楽しむトレッキングだけでも素晴らしいことなのだが・・・ サパナではもう一つ、楽しみを付け加えたい。 真紅の大輪を咲かせるシャクナゲの下で、トレイルを飾る春の山野草を見ながらのトレッキングである。

草地一面に咲き出すサクラソウの群落をはじめ、いろんな色のスミレの仲間が咲き出し、数十種類の花を一度のトレッキングで見ることができる。 標高が1000mほどに下がれば、大樹に着生するランも咲き出し、お花三昧のトレッキングに様変わり!

夏のヒマラヤを彩る可憐な高山植物とはまた違った美しく感動の世界が、ヒマラヤの麓に広がっている。

【ヒマラヤの好展望地プーンヒル】

標高2800mに所狭しにロッジが建てられたゴレパニ村からゆっくりと歩いて1時間の距離にあるプーンヒル(3200m)へ。 ここからは東西150kmにわたるヒマラヤ(ダウラギリ山群、アンナプルナ山群)の大パノラマが広がっている。 このトレッキングの最大の見どころである。 もちろん、ゴレパニ村からも同様の景色が楽しめる。 疲れているならロッジの外にでて朝陽に輝く黄金色のヒマラヤを楽しんでみてはどうだろう。

たった20分ほどであるが刻々と変化していく神々しい光に照らされたヒマラヤの美しさに、時を忘れ魅入ってしまうだろう。

水辺を好むサクラソウの仲間 群生して咲くことが多い

ゴレパニ(プーンヒル)から素晴らしい眺望を楽しむために・・・
インターネットではいろんなゴレパニツアー情報が出ており、日程を確認すると大きく分けて、ウレリ村を経由するルートと、タダパニ村を経由するルートがあることに気づく。 サパナでは時計回りになるウレリ村経由でのトレッキングすることを絶対に勧めている。

【基本日程と春の天気がポイント・・・】

ゴレパニトレッキングは通常、1日の歩行時間が6時間~7時間が目安。 そのため、休憩時間や昼食時間を入れると、およそ8時間~9時間の行動時間であり、トレッキング中はその時間で毎日歩くことになる。

ゴレパニコースは短期間・低高度という概念から初心者コースと言われているが、1日に歩く時間で考えると、中級者向けのコースとも思える。 とはいっても、このコースは初心者でも無理なく十分歩けるよう、サパナでは他社のプランと違い、途中で1泊を設けて、誰でも歩けるような日程を提案している!

 

【天気が早く変わる春】

朝の早い時間帯にはヒマラヤがはっきりと見えるのだが・・・ 太陽の上昇により、ヒマラヤに向かって吹き込む温かい湿った空気が徐々に強まり、ヒマラヤ上空に雲が湧きたつ。 あっという間にヒマラヤを隠してしまう。 そのため1日に8時間ほどの行動時間となると、ヒマラヤを終始見ることはできない。 少しでも沢山ヒマラヤを仰ぎながら歩けるルートを選ぶことがポイント。

せっかくヒマラヤを訪れても雲の中に隠れているのでは・・・ 時計回りでトレッキングすることで、森林の少なさ、歩く方角によって、ヒマラヤを見ながら歩ける時間が多くなるので、このルートで回ることを絶対にお勧め!

この時期、必ずと言って良いほど、お昼過ぎから夕方にかけて、雹または大粒の雨が降るので、雨具の携帯を忘れないように!

ロッジで作られる欧米風の食事も頂けるが、やっぱり食べ慣れた食事で体力の維持が山歩きの基本!

 

ヒマラヤ初挑戦のお花好きのご婦人にお勧めしたい、シャクナゲトレッキング

 【トレッキング実施済プラン】
※ 高山病の心配がない!
※ 色んなお花を見ながら、ヒマラヤを仰げる 

1.カトマンズ ➡ ポカラ ➡ ヒレ (1450m) ※30分(歩)
2.ヒレ ➡ バンタンティー (2200m) ※4時間(歩)
3.バンタンティー ➡ ゴレパニ(2800m)※3時間(歩)
4.ゴレパニ ➡ プーンヒル(3200m)➡ ゴレパニ ※往復2時間(歩)
5.ゴレパニ ➡ タダパニ(2600m)※6時間(歩)
6.タダパニ ➡ ガンドルン(1900m) ➡ ポカラ ※4時間(歩)
7.ポカラ ➡ カトマンズ

お問い合わせ

ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ

077-534-5469 または info@sapanatrek.com  担当 浅原

 

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