【ヒマラヤに咲く可憐な妖精シリーズ】

今回紹介する妖精は、亜高山帯のカルカ(石垣で囲まれた畑)や草地で大群落を作る真っ白なキンポウゲ科の花。

3000m前後のトレッキング道の脇で少しずつ現れ、4000m前後の畑の中で大群落を作る。 特にランタン渓谷では家畜の糞が肥やしになって見事に咲きほこる様子は圧巻。 この妖精が見られるのは前年、畑作が行われていない証拠。 雑食性のヤクでもこの花を食べないので、長期間にわたり見ることができる。

通常は5弁であるが、8弁の妖精も見られる。

ひとつの株からいくつもの枝が延び、その先に4㎝ほどの花をつける。株の大きさは40cm程度に成長。 ランタン渓谷ではアネモネの畑の中を抜けて、次の花園へ向かう!

アネモネが咲き終わる頃には、タデ科やサクラソウ科の妖精が現れ、彩を変えて大群落を作る。

No.27
花名:アネモネ リヴラリス
キンポウゲ科  イチリンソウ属
稀少度(珍しさ):

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