❖ヒマラヤの東端へ❖
東西2400kmに連なる世界の屋根ヒマラヤ。 その東端に位置する山域が中国からミャンマーなどに向かって南北に延びる横断山脈である。 大河によってヒマラヤの山域を分けるため、狭義では横断山脈として呼ばれる。 ちなみに横断山脈一帯はプラントハンターの聖地ともなっており、いろんな固有種が見つかるところである。
今回ご一緒にトレッキングに出かけたゲストは・・・長年にわたりヒマラヤをあちこち歩いてきた方である。 標高の高いところへ、また可憐な高山植物を求めて、そしてほとんどトレッカーが歩いていない場所を歩いたりと、非常にヒマラヤをこよなく愛する方でありながら、横断山脈一帯へのトレッキングは未だだった。
❖四川省の成都へ❖
トレッキングの起点となる中国四川省の省都、成都へ向かう。 東京または関西空港から直行便が就航しているため、非常にアクセスが便利である。 成都は三国志の時代では蜀の国の都がおかれた場所であり、非常に歴史が古い街である。
市内バスターミナルにて出発を待つ
成都に着いた翌日、天空の花園が広がるスークーニャン山域を目指した。 距離にしておよそ200km。 途中何度か休憩を挟みながらヒマラヤの東端へ。
日本のバスの様に乗り心地が良いバスである。 道路も非常に整備され、道中は快適そのものである。 あえて言えば、乗客同士がワイワイガヤガヤと非常に賑やかである。 これも旅の一部であり、いろいろと楽しませてくれる。 そして彼らは私たちに対してとても親切に接してくれる。
朝食におかゆと饅頭をいただく
❖日隆(リーロン)へ❖
賑やかな国民性の中国。 私たちを乗せたバスはスークーニャン山域の中心地、日隆(リーロン)に到着。 多くの観光客はコノリーロンに宿泊するようだが、私たちはさらに山に近づきたいため、長坪村にある宿泊施設へ。 バスを使って成都から来る観光客よりも、自家用車でこの地を訪れる観光客が非常に多い。
チベット系民族が建てたホテル
翌日からの天空の花園へのトレッキングを控え、送迎の車の確認を行い、宿泊施設から足を少し伸ばし、周辺に咲くお花を楽しむことにした。
翌朝のプログラムは・・・ホテルの前に停車している車に乗り込み、目的地に着いて車の扉を開けた瞬間に天空の花園に居ることについて、この時点ゲストはまだ知らない。
➡ 扉を開けたら天空の花園 ②