初心者でも十分歩ける高山病の無いヒマラヤトレッキング

カトマンズから真北40㎞の空には、世界で最も美しい渓谷と呼ばれるランタンヒマール、その西にはヒンズー教の神様の名前にもあるガネーシュヒマラヤが輝き、東西60㎞に鎮座している。

ヒマラヤの頂上に延びる国境線の北側はチベットの大地が広がり、カトマンズから最も近い場所にチベットの世界が迫っている。 世界中から集まるトレッカーの多くはアンナプルナ山群やエベレスト山群に足を向け、この地を訪れる者は少なく、昔ながらのヒマラヤトレッキングをすることができる。

Katmandu方面を望む 九十九折の道を進むとネパール唯一の鉱山がある

カトマンズへの電力供給を目的に作られたチリメ発電所の人造湖

チベットとの国境貿易で栄えてきたシャブルベンシ村(1450m)を起点に、無数のトレッキングルートが延びている。 ナッタリートレッキングのルートは、チベット国境に向かって20分ほど歩いた先にある、チリメ川に沿って進むところから始まる。

集落にはチベット仏教を厚く信仰するタマン族が暮らす

女性は伝統的な織物を軒先で織っている。 一日で十数センチしか織ることのできない細かいデザインが特徴

2015年のネパール大地震の震源地にも近かったが、木造の家屋のため、倒壊家屋は殆ど少なかった。

タマン族が多く暮らすチリメ村の中には、かつてチベットとネパールが自由に行き来できた時代から住み着いたチベット人や当局の迫害を受けて移り住んだチベット人の家族も暮らしている。 彼らはネパール政府の支援を受けず、細々と暮らしているのが実情だ。 チリメ川に架かる鉄製のつり橋を渡ると本格的な登りが始まる。

石楠花の森の中に佇むタトパニ村(2600m)

村の中心には湧き出した豊富な量の温泉を引いて、立派な共同浴場ができている

湯が注ぐ辺りでは43度前後。一つの浴槽が20畳ほどで、腰までの深さで体全体が温まる。

温泉を囲むように村が形成され、どの家屋もロッジを兼ねているので、気に入ったロッジに投宿し、水着に着替えて温泉へ! 鉄分の多い温泉だが、かすかに硫黄の香りも漂い体全体が癒される。 男女混浴のため、入浴の服装には十分注意!

タマン族の間に伝わる人骨(大腿骨)を使った管楽器

10m近い石楠花の大樹の中を抜け、少しずつ高度を上げる。 樹木がまばらになり、左頭上にタルチョー(5色の旗)が望めると、ナッタリーは近い。 ランタン山群、ガネーシュ山群、ジュガール山群の山々が見える。

【5月~6月に彩る可憐な妖精】

本格的な雨季が始まる前のこの時期、足元を彩る可憐な妖精がほほ笑む。 雨期が始まった7月には無数の妖精が咲き出し、あたり一面、お花の絨毯に様変わり。

ナッタリーて前で見えるガネーシュヒマール山群

草地で覆われたナッタリー。 トウメン村の入会地でありながら景色が非常に素晴らしい場所だ。 標高は3100mを越え、ここからは4つのヒマラヤ山群が一望できる。

夕映えのガネーシュヒマール

ガネーシュヒマールの主峰(左)とパルドール峰

トウメン村の外れにはマニ石が並び、村の繁栄と安全を祈っている。

独自な植生により、集まる昆虫の種類も多い。

初心者でも十分歩ける、高山病にかからないナッタリートレッキング

 【トレッキング実施済プラン】
※ 半日行程で歩くことができるので疲れないゆっくりペース。初心者の方でも無理なく楽しめます! 標高3000m前後の稜線歩き、4つのヒマラヤ山群展望が抜群!

1.カトマンズ ➡ シャブルベンシ
2.シャブルベンシ ➡ チリメ (1800m)
3.チリメ ➡ タトパニ(2600m) ※ 温泉
4.タトパニ ➡ ナッタリー(3100m) 
5.ナッタリー 散策  ※ 4つのヒマラヤ山群が一望
6.ナッタリー ➡ トウメン
7.トウメン ➡ シャブルベンシ ※ 温泉
8.シャブルベンシ ➡ カトマンズ

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ヒマラヤトレッキング・登山専門 サパナ
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