レセプションからのモーニングコール、慌てて目を覚ます。

急いで準備し、ホテルが用意した簡単な朝食を受け取って、送迎のバスに飛び乗る。 中国人旅行者で満席になった送迎バスは時間通りに空港に向かい、30分ほどで天府国際空港に到着。

現在、成都に繋がる国際線は全てこの空港に到着するとのこと。 国内線は主に翔流空港と繋がり、国際線は飛ばなくなった。 つまり、成都から他の場所に行く際は、どちらの空港を使用するか? 確実なチェックが必要となった。 また利用する空港に合わせて空港間の移動を何かしらの交通機関を利用しなければならなくなった。

天府空港ターミナルに足を入れる。 中国の空港はどこでも厳重な警備であるため、警察が事細かく厳しく荷物を一つずつチェックされる。 超巨大な空港なため、国際線のカウンターを探すのも一苦労。

空港内の案内所でチェックインカウンターの場所を教えてもらい、急いで向かう。

 

これからネパールに向かうため、出国審査を通過し、出発ゲートへ。

天府国際空港は立派なターミナルであるが開業して間が無く、テナントも少なくて、ラウンジも無いのが残念であった。

170人乗りの小型飛行機は中国人旅行者をいっぱい載せ、ほぼ予定通りにネパールに向かって飛びだった。

成都を飛びだった飛行機は10分ほどで横断山脈に差し掛かる。 ヒマラヤ山脈の東端にある山域で、5000m~6000mの峰を中心とした峰々が南北に延びている。

右側の機窓、左側の機窓、どちらも素晴らしい景色が延々と広がる。 スークーニャン山域の山々もはっきりと望め、この先に広がるチベット大地が楽しみである。

2時間ほど飛行してくると、左側の機窓から大きな湖が見えてきた。 チベット自治区の都ラサの南側に広がるヤムドゥク湖である。 その向こうにはブータン国境沿いに鎮座するチョモラリ峰も見えている。

世界第3位の高峰、カンチェンジュンガが手に取るように望め、徐々に機首を左側に傾き、ヒマラヤを越えていく。

ヒマラヤの南側は青い森が広がっているのが望める。

いつものように、カトマンズ空港でビザを申請したら、相次いで着陸する旅行者によってビザ申請ラインは大混雑。 申請手続きだけで1時間半もかかるとは思わなかった。