キーロン(吉隆)の南にある江村へ高度順応へ
かつてこの地がネパール領だったため、ネパールの山岳民族の家に似た民家が点在する江村。 村の入り口にはキーロン渓谷と呼ばれる幅20m、深さ100m以上の非常に深い渓谷があり、鉄製のつり橋を渡らなければならない。
村を横目に麦畑の向こうには・・・ミラレパ伝説が残る岩窟寺院がある。
一本道をひたすら進むと・・・
目の前にタルチョー(5色の旗)が靡く岩窟寺院が現れた。 中に入るとバター灯に照らされたチベットの神々が照らし出され、静寂な中に何か神を感じる雰囲気が広がっていた。
カイラス山巡礼が成功することを、強く神に念じた
文化大革命後に、村人の厚い信仰心によって寺院の一部が再建されたという。 その際寺院の建立に携わった者の手形が壁面いっぱいに押されていた。 彼らの強い願いによって寺院は守られ、日々ミラレパの力にあやかりたいと願うチベット人でで賑わっている。
ミラレパの足跡と言われる石
チベットにはいろんな神の逸話が沢山残っている。 神々の足跡が誰にでも自由に触ることができるのが特徴だ。 何百年にわたってすべての人に触られ続けた足跡は黒光りし、更に神秘性を放っていた。
ミラレパは、西暦1052年チベット南部のネパール国境に近いクンタン地方のキャンガ・ツァと呼ばれる地(現在の西蔵自治区の吉隆県)で生まれた。チベット仏教四大宗派の一つであるカギュ派の宗祖とされる。 術を会得し、自由に飛び回ったり、モノを簡単につくりだしたという逸話が残るほど、神がかった人だった。
※ウエィキペディア参照