ベストシーズンを迎えた3月中旬、ネパールの国花である真っ赤なシャクナゲも咲き始めていた。3880mにあるエベレストビューホテルにて。ちょうどであった日本人女性と一緒にお茶会

 

ヒマラヤの頂に足を残す夢をもったゲストと一緒に、エベレストがほど近い場所に聳える6000m峰、アイランドピークを目指した。

ディンボチェ村背後に聳える5000mを超えるナカルゾンの丘へ高度順応に出かける

 

昨年もこの地を訪れ、そして今回も。まだ本格的な登山者が訪れていない峰は静かに登山者の挑戦を待っているようだった。

高地では食欲が落ちる。しっかりと食事がとれるよう、毎食同行する日本食コックが参加者の調子を見て食事を作る

 

例年、春と秋のシーズンに欧米人を中心に300隊以上がBCに入るという。BCから直接頂上を狙う体力任せの登山が繰り広げられている。もちろん登山者は20代~40代が中心である。

3度目の高度順応。チュクン村の北東に聳えるチュクンリ(5500m)に登り、体を高地にならせる

私たちは標高4000m台に入ると、特に高度順応を2日を設け、無理のない日程で体を高地に慣らしていく。    欧米人登山者を横目に、私たちは体力を温存できるHCP(5400m)を設営。 数張のテントが張れるスペースにキッチンテントを併設し、コックがここで体温まる日本食を作ってくれた。

温暖化によって大きく崩れた氷河をクレバスに気をつけて越えていく

HCPからの景色を堪能するトレッカーもいたので、キッチンスタッフにも協力してもらい、頂上を狙うグループと分かれて、小雪が舞う中、ヘッドライトの灯りを頼りに深夜12:30にHCPを出発した。

氷河の上にアイランドピークの岩の稜線が顔を出す。

約8時間かけて頂上直下に。頂上から延びる180mのフィックスロープが垂れ下がり、斜度65度の壁を力づくで登って行く。

5つのアルミハシゴを連結。大きく口を開けたクレバスを越えていく。恐怖と闘いながら、足を擦るように進む。