ネパール巨大地震で利用するようになった中国国際航空で・・・

ネパール時間で、お昼に襲ったネパール巨大地震。 あれからもうすぐ4年が経とうとしている。 当時、その時間ネパールの事務所と連絡を取り合っていた時だった。 突然連絡ができなくなってしまったが、当時は電力事情の良くなかったので、これもいつもの事だと思って電気が復旧するのを待ったのである。 その後、ランタン村(甚大な被害が出た世界一美しい渓谷の中心の村)で命が助かったネパール人の友人から、知人を経由して地震の第一報が私の所に入った。 まだ日本ではネパール大地震の報道はされていなかった時のことだった。

世界最高峰エベレスト(中国名:チョモランマ)の遠望とヒマラヤの空撮  外国人旅行者の制限を受けるチベット領内での写真は貴重

ネパール政府関係者から連絡が入り、救助に向かったのは地震発生から1週間以上たってからのことであった。
所属している山岳会の方からの支援を受け、初めて中国国際航空を利用して、関西空港を飛びだった。
北京経由で四川省の省都、成都にて一泊、そして翌日にはカトマンズに入った。

ネパールの地震のことで落ち着かない中、ぷらりと立ち寄った空港内の書店。 漢字で書かれた表紙ばかりの本が陳列される中、一冊の雑誌に目が釘付け。 それは、世界的に知られている科学雑誌ナショナルジオグラフィックとそっくりな、中国版ナショナルジオグラフィックだった。

チベット領内にある2つの空港の1つ、シガッツェ空港である。 軍事機密の関係で、この空港全体の空撮はどのように撮影したのか気になる

ヒマラヤの絶景を3時間ずっと楽しむことができる中国国際航空のフライト。 この便を利用する際、毎回ワクワクしながら成都を訪れる。

 

圧巻! 内容の充実さに感激! こんな世界が中国に広がっている・・・

 

中国の色『赤』を用いた中国版ナショナルジオグラフィックの表紙。 ページを捲って飛び込んでくる写真や資料は、非常に素晴らしいモノばかりだ。 中国内はどこでも気軽に行ける場所では無ない。 私たち外国人旅行者が訪れることが制限されている地域が多々あり、その地域の写真も多数掲載され、精度の高い資料も添付されているので見ているだけでも楽しいのである。 中国語が理解できればとつくづく思ってしまう。

私の手元には、ヒマラヤ地域が特集された編が何冊もある。  ヒマラヤを訪れて26年、雑誌に取り上げられている記事、掲載されている写真等を眺めるたびに、こんな場所が中国の大地にあることを改めて知らせられるのだ。

日本の4倍の面積がある広大なチベット高原。 無数の湖が点在するが、その多くが塩湖であるのは知られていない。 標高4000mを超える沙漠の中に広がる塩湖はまさにオアシスそのものである

東チベットを源流域にもち、文明が発展に寄与してきた黄河。 黄河という特集の記事は多岐の内容にわたって非常に詳しく紹介され、いろいろなことを教えてくれる。 手に取って見てもらいたい内容だ。

 

すでに私の頭の中には、大手山岳旅行会社が企画できないツアーの案がいくつも浮かび、これをどのような形で、紹介していこうと考えている。 日本人が知らない未知のヒマラヤの世界をどんどんと紹介していきたい。