ヒマラヤを縦断! キーロン(吉隆)からサガを目指す!
標高2900mに築かれた国境の街キーロンを後に。
ネパールヒマラヤに重なるように、北側に連なるチベットヒマラヤのど真ん中を南北に貫く河に沿って作られた道を走ること30分、キーロンの中心地、吉隆鎮が突如現れる。
完全にヒマラヤの北側にきてしまうため、風景はがらり。5000m級のなだらかな岩山が連なる世界が広がっている
ここは昨日まで宿泊していたキーロンの行政の中心都市である。 本来はこちらがキーロンと呼ばれると思うのだが、ネパール国境と離れすぎている街のため、現地のチベット人はキーロンと呼んでいない。
キーロン県の行政地、吉隆鎮
ヒマラヤがかつて海の底だった時代に形成された堆積層が隆起し、崖として地表面に現れている。
何百万年に及ぶ風雪の影響で辺りはガレ場に変わり、非常に保水力のない場所でも可憐な花が逞しく微笑んでいる
今回車で通過した峠の中で、最も標高が高い
キーロンから延々1時間以上、登り続けた先に5236mの標識。 今回の車移動の中で最も高い場所である。 日本の様なしっかりとしたアスファルトの道を走行するため、5000mの高度に到達している感覚がない。
ゆっくりと下車し5000mの世界を体感。
車中で一生懸命深呼吸をしているがしこの高度への興奮が勝り、すでにかかりかかり始めている高山病の症状にを気付いていない。
峠からつづら折りに400mほど下ると、サガ方面(カイラスに向かう)の道とラサ方面への分岐に差し掛かる。
カイラスの南方面を源流域としてインド洋に流れ出すヤルツァンポ河の畔にあるサガ(4600m)を目指し、残り70㎞の距離を進む。
ここからは工事中のため路肩を少ないため、また土壌の関係で道路は悪路に。何度もスタックをしながらのトロトロ運転に。
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昨晩ヒマラヤに降った雨が一気に川に流れ込み、道路に土砂を堆積させてしまった。
車高の高い車は問題ないが乗用車はスタックしていた
6月~9月にかけてインド洋から湿った空気が一気に流れ込み、ヒマラヤ一帯は雨期に入る。 ヒマラヤの南側では大粒の雨となり、チベット側では小雨程度。ヒマラヤから離れるほど、雨は降らず、晴れ間が見れる天気になるのが特徴だ。 またヒマラヤの西に行くほど、雨期の影響を受け難くなる。
雨は降っていないが、遥か上流部にあたるヒマラヤで降った雨により、時間を経ってから川が一気に増水。 日本車(パジェロ)で一気に横切ろうとするが・・・
時間を見計らって、昼食。チベット大地のど真ん中で頂く昼食は快適そのもの!
急ピッチで進められる道路建設。建設機械を巧み操り、簡易的な道路を作って足止めされた車の通行を可能にする。 おかげで数時間の足止めの後、無事サガの街に到着